第25回日本脳神経外科救急学会
会長 栗田 浩樹
埼玉医科大学国際医療センター 脳卒中外科教授
この度、ご指名を賜り、第25回日本脳神経外科救急学会学術集会を、2020年2月7日-8日、川越プリンスホテルにて開催させて頂くことになりました。脳神経外科医としてのキャリアの大部分を救命救急センター・脳卒中センターで過ごしてきた小職にとって大変光栄であり、医局員とともに精進して準備にあたっております。この学術集会は、脳神経外科、救急科の医師が中心に多職種の方々も参加する、救急医療・脳神経蘇生に関する歴史と伝統に裏打ちされた学究的企画です。
今回はテーマを「我らが担う、脳神経外科救急」とさせて頂きました。疾患とともに、脳神経外科救急を担う“人”に焦点を当て、副会長の根本学救急医学教授、神山信也脳血管内治療科教授と協力して“オール埼玉国際”体制で、本会の歴史を作ってこられた先達の御努力に恥じぬような大会にするよう努力して参ります。超高齢化と地域偏在による人口転換、また国主導の働き方改革により、神経救急の医療体制に激変が生じようとしている昨今、多くの職種の方々に開かれた討論の場を提供し、今後を担う中堅、若手医師を鼓舞し、ベテランの先生には受け継がれるべきspiritを強いメッセージとして発信して頂く機会となることを期待しています。また、特別講演として、Wien市における脳神経外科救急の実際をProf.Dr.Martin Ortler先生に、「勝てる人材の育成法」を地元川越の東洋大学の若き駅伝監督である酒井俊幸氏にお話しして頂く予定です。
小江戸と言われる川越は、蔵造りの町並みや寺社仏閣などの風情ある街並みが有名ですが、特産品のさつまいもや河越抹茶を使った料理、鰻など、隠れた名物グルメもあり、食べ歩きもお勧めです。2月の川越で、皆様とお会いできる事をとても楽しみにしております。
2019年6月吉日